「足がつるのは腰と関係ありますか?」脊柱管狭窄症と足のつりについて

脊柱管狭窄症でお悩みの患者さんから、こんな質問をいただきました。

🙋🏻「最近、夜中に足がつることが多いんですが、腰の病気と関係ありますか?」

結論からお伝えすると、関係している可能性があります


脊柱管狭窄症の方は、足がつりやすい?

実は、こむら返りの起きやすさを調べた研究があります。

  • 脊柱管狭窄症の方:約71% にこむら返りが見られた
  • 一般の方(健康な方):約37% にこむら返りが見られた

この数字を見ると、脊柱管狭窄症の方はそうでない方に比べて、約2倍も足がつりやすいことがわかります。

さらに、脊柱管狭窄症の手術(神経への圧迫を取り除く「除圧術」)を受けた後に、こむら返りが改善したという研究報告もあります。このことから、神経への圧迫がこむら返りに関わっている可能性があると考えられています。


⚠️ただし、断言はできません

腰の神経が足のつりに関係しているというのはあくまで「可能性」です。足がつる原因は、水分不足・ミネラル不足・血行不良・疲労など、他にも多くあります。

特に夏などは就寝中に意外と汗をかいており、なおかつトイレに2回、3回と起きる方は水分が出っ放しの状態です。この様な方は水分不足によってこむら返りが起こっている可能性はあると思います。

「こむら返り=必ず腰が原因」とは言い切れませんが、脊柱管狭窄症をお持ちの方であれば、腰へのアプローチが改善のヒントになることもあります。


🦵🏻こむら返りの薬「芍薬甘草湯」に注意が必要な理由

こむら返りといえば「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」が有名で,当院でも服用されている方が多くいらっしゃいます。実際によく効くという方も多いようです。

ただ、長期間の服用には注意が必要です。

芍薬甘草湯を長く飲み続けると、「偽アルドステロン症(ぎアルドステロンしょう)」 と呼ばれる副作用が出ることがあります。

具体的には、

  • 血圧が上がる
  • 手足の力が抜けてだるくなる
  • むくみが出る

といった症状が現れることがあります。

お悩みの方は、担当の医師や薬剤師にご相談ください。


🖊まとめ

  • 脊柱管狭窄症の方は足がつりやすいという研究データがある
  • 腰の神経の圧迫がこむら返りに関係している可能性がある
  • 芍薬甘草湯は即効性があるが、長期服用は副作用に注意