女性の股関節痛

最近相談の多い質問です。

女性の股関節痛の原因で多いものとして「臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)」があります。

臼蓋とは太ももの骨(大腿骨)を覆う部分で、屋根の様に覆っています。

この屋根の部分が浅い事を臼蓋形成不全といい、女性は男性に比べ約5倍多いと言われています。

 

※以前は「先天性股関節脱臼」という呼び方をしていましたが、現在では臼蓋形成不全と言います。

 

臼蓋形成不全で何が問題?

臼蓋形成不全の問題点は加齢とともに軟骨が減り「変形性股関節症」になってしまう事です。

屋根が浅いとそれだけ太ももの骨と当たる所が狭くなり、そこばかりに負担がかかり軟骨が早くすり減ります。

そうなると最終的には手術で人工関節を入れる可能性もあります。

そうならない為にも股関節を安定させるリハビリが必要になります。

股関節はどう動く?

太ももの骨を「大腿骨」と言います。

臼蓋と大腿骨で股関節を形成し、その周りには股関節の安定させるように筋肉や靱帯が覆っています。

ここでは詳しい説明は省略しますが、股関節は構造上「前外方」へ外れやすくなります。

ということはそうさせないようにする以下の筋肉が重要になります。

・内転筋群(内ももの筋肉)

・大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)

特に内転筋を鍛えて股関節が外側へ外れないようにする必要があります。

その他にもバランスボールを使用して軟骨を栄養する滑液(かつえき)を増やします。

またテレビなどでよく紹介される貧乏ゆすりも効果があります。