首が回る仕組み

先日の症例で車のバックで後方確認をすると首が痛くて回らないという方がいらっしゃいました。

頚椎(首)は左右に90度ずつ回って、さらに眼球の補正が入り首を回しただけで後ろのものを見る事ができます。

そして7個ある頚椎は同時に均等に動くのではなく、順番がありますのでそこから何番の骨に問題があるかが推測できます。

※なぜ動かなくなるかという痛みの原因については今回は省略し、首の動く仕組み(バイオメカニクス)について説明します。

首が回る時に骨が動く順番は次の通りです。

1.後頭骨と第一頚椎→約20°

2.第一頚椎と第二頚椎→約8°

3.第二頚椎と第三頚椎→同じ

4.第三頚椎と第四頚椎→同じ

5.第四頚椎と第五頚椎→同じ

6.第五頚椎と第六頚椎→同じ

7.第六頚椎と第七頚椎→同じ

8.後頭骨と第一頚椎→約20°(最初に動いた後頭骨と第一頚椎が再度動き、頚椎の回旋を完成させます。)

これをたすと、

20+(8×6)+20

=88°

つまりどの角度で首の動きが止まっているかがわかれば、問題のある関節が大体わかります。