あなたの「痛み」はどのタイプ? 痛みの種類を知ると、施術の選択肢が変わります
腰椎椎間板ヘルニア腰痛・坐骨神経痛
2026年6月7日
「同じ腰痛なのに、なぜ人によって出される薬が違うの?」と不思議に思ったことはありませんか?
実は、痛みには大きく分けて3つの種類があります。この分類を知っておくと、自分の痛みをより正確に理解し、適切なケアや治療につながる大きな手がかりになります。
🤕痛みの3分類とは
① 侵害受容性疼痛(しんがいじゅようせいとうつう)
「組織そのものが傷んでいる痛み」
関節・筋肉・骨・靭帯など、体の組織が実際に傷ついたり炎症を起こしたりしているときに生じる、もっともオーソドックスな痛みです。
腰痛を例にあげると、筋肉の炎症や椎間板のダメージなど、腰そのものに原因がある状態がこれにあたります。「押すと痛い」「動かすと痛い」といったわかりやすい痛みが特徴です。
よく使われる薬: ロキソニン・ボルタレン・セレコックスなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)。炎症を抑えることで痛みを和らげます。
② 神経障害性疼痛(しんけいしょうがいせいとうつう)
「神経が傷んでいる痛み」
神経そのものが圧迫・損傷を受けることで起こる痛みです。ビリビリ・ジンジンとした電気が走るような感覚や、しびれをともなうのが特徴です。
腰痛でいえば、坐骨神経痛がその代表例。椎間板ヘルニアなどで神経が圧迫され、お尻から足にかけて痛みやしびれが広がります。
よく使われる薬: リリカ(プレガバリン)・タリージェ(ミロガバリン)など、神経の過剰な興奮を抑える薬。通常の鎮痛剤ではなかなか効かないため、神経障害性疼痛に特化した薬が必要です。
③ 痛覚変調性疼痛(つうかくへんちょうせいとうつう)
「脳・神経系が痛みに敏感になっている状態」
組織の損傷も神経の損傷も明確にはないのに、強い痛みが続く状態です。長期(3ヶ月以上)にわたる痛みや強いストレスによって、脳や脊髄が痛みを処理するシステム自体が変化してしまうことで起こります。「中枢性感作」とも呼ばれます。
腰痛でいえば、画像検査では異常がほとんど見つからないのに慢性的な痛みが続くケースなどがあてはまります。痛みに過剰に反応する状態になっているため、少しの刺激でも強い痛みを感じてしまいます。
よく使われる薬: サインバルタ(デュロキセチン)などのSNRIと呼ばれる薬。もともとはうつ病の薬ですが、脳の痛みの調節機能に働きかけるため、痛覚変調性疼痛に有効とされています。
💡まとめ:痛みの種類によって、アプローチは変わる
| 種類 | 主な特徴 | 代表的な薬 |
|---|---|---|
| 侵害受容性疼痛 | 組織の炎症・損傷による痛み | ロキソニン・ボルタレン・セレコックス |
| 神経障害性疼痛 | しびれ・電気が走るような痛み | リリカ・タリージェ |
| 痛覚変調性疼痛 | 慢性化・脳の過敏状態による痛み | サインバルタ |
痛みが長引いている場合、「1種類の薬で効かないからあきらめた」という方もいらっしゃいます。でも実は、あなたの痛みのタイプに合った薬やアプローチにたどり着いていないだけかもしれません。
当院では、痛みのタイプを丁寧に見きわめたうえで、あなたに合ったケアを提案しています。「痛みが長い」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。




