肩が途中まで上がるが最後に引っかかる時・・・

手のひらを下に向けて横から手を上げていき耳までつきますでしょうか?とりあえず上がるが最後に引っかかって上がりきらないという方がいらっしゃったら、「肩鎖関節」に問題がある可能性があります。

肩関節は4つの関節からなります。

  1. 肩甲上腕関節(上腕骨と肩甲骨)←一般的に言う「肩」です。
  2. 胸鎖関節(鎖骨と胸骨)
  3. 肩鎖関節(鎖骨と肩甲骨)
  4. 肩甲胸郭関節(胸郭と肩甲骨)

手を横から上げる動作を「外転」といい、1~4の全ての関節が正常に働いて初めて耳まで上がります。(180度)

それぞれの関節が受け持つ角度が決まっています。

  1. 120度
  2. 40度
  3. 20度

この中で3の肩鎖関節は20度の内、10度を0~90度もう10度を最後の170度に動きます。つまり最後あと少し上がりきらないという時は肩鎖関節に原因があると考えられます。肩鎖関節を前後に動かして固い方向を見つけ、手でモビリゼーションをしたりアクティベーターを使って調整します。動きが悪い事の方が多いのですが、中には止めている靭帯(肩鎖靭帯)が損傷し緩い事もあります。これを「離開」といい、これも同じく最後が上がりにくくなります。

肩に痛みはなくても肩の関節可動域を広げたい時、あるいは運動のパフォーマンスを上げたい時には有用だと考えます。