すべり症は治るの？

腰痛の原因の1つに｢すべり症｣があります。

すべり症の中でも更に、

・先天性すべり症

・分離すべり症

・変性すべり症

と3つに分類されます。

この中でも一番多い変性すべり症について説明したいと思います。

｢変性｣とは俗に言う加齢でなるものです。

背骨と背骨のつなぎ目を｢椎間関節｣と言って軟骨になっています。

よく膝の軟骨がすり減ってしまったなどと言うように、

椎間関節の軟骨部分も重力がかかるとすり減ってきます。

そうすると背骨にゆるみができて、グラグラしてしまい、通常は前にずれて行きます。

すべるとその中を通る神経を圧迫してしまい、腰痛や坐骨神経痛を引き起こします。

すべり症の度合いはレントゲンで横から見た写真を基に5段階で評価されて、

グレードⅠまでが保存療法で対応できる範囲です。（ギリギリⅡでも良くなる方がいらっしゃいます）

※すべり症が進行すると両足に坐骨神経痛が起こることがあり、

一般的にはこれが起こるとその後の経過は良くないと言われています。