手のひらを上に向けると腕が上がる理由

本日来院された方から手のひらを下に向ける腕が上がらないのですが、上にすると上がりやすくなるのですがどうしてでしょうか?と質問を受けました。

結論から言うと、「ウィンギング」という肩のバイオメカニクスによるものです。

通常手のひらを下に向けて耳まで上げようとすると上腕骨の出っ張った部分が肩甲骨の屋根の部分にぶつかります。この出っ張りの部分を大結節といいここにくっつく棘上筋という筋肉の腱が挟まれて動きが制限されたり痛みが出ます。

こうならないようにある角度になると腕を捻る事で大結節を後ろへ逃がす構造が人間にはあります。肩甲骨が動く様が鳥が羽をパタパタとしているようになっているのでこれをウィンギングといいます。肩が痛い方は大結節が当たらない様に無意識のうちに腕を捻って上げようとします。