ばね指って何?

先日ばね指でお悩みの方が来院されました。

言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、「ばね指」とはどのようなものでしょうか?

ばね指とは?

ゆびの曲げ伸ばしの時に指がカクッカクッとばねの様になります。

腱鞘炎によって「滑液鞘」(かつえきしょう)という部分が厚くなって、指を曲げ伸ばしする際に引っかかります。

ばね指は手を使う方に多く発生し、親指と中指に多く見られます。

どんな人がなりやすいの?

手をよく使う方はもちろんのこと内科的な原因によっても起きます。

1.更年期の女性

女性ホルモンとの関係から良く起きます。

2.糖尿病

3.関節リウマチ

4.透析患者

※こどもに起こることもあり、その場合は「強剛母指」(きょうごうぼし)と言います。

親指に多く、第1関節が伸びていない事に親御さんが気づいて受診されます。

治療法は?

ばね指に関して当院では整形外科での治療をお勧めしています。

整形外科での治療は「ケナコルト」というステロイド剤を注射し炎症を抑えます。

ただステロイドをたくさん打ち過ぎると、腱が切れてしまうなどの副作用があることから延々と打つ事はできません。

注射でも症状が緩和しない場合には腱鞘を切開して引っかかりを取ります。